あひるなんちゃら次回公演

日程:
  2019/09/12〜16
会場:
  下北沢 駅前劇場
Category
New Entries
Profile
Recent Comment
Archives
Search
mobile
qrcode
RSSATOM
あの店に行ってカレーを食べてみて、まずいから。
「あの店に行ってカレーを食べてみて、まずいから」と、友人に言われたのです。

そう言われて、食べに行くバカなどいないと思うんですよ。いや、少しはいるかもしれないか。そういえば、昔々、ダウンタウンの番組とかで紹介されてた日本一まずいラーメン屋さんっていうのがありましたね。テレビで見て行った人はわりといそう。まあでも、それはテレビだからであって、友達に言われたら、行きませんよ、テレビよりは信用してるから。だから「いや、絶対食べねえし。」と答えていたんですけども、本日、食べました。

しつこいくらいに「食べろ」と言われて、それと同じ回数「まずい」という言葉を聞いて、それを頭の中で反芻しているうちに、興味がわいてきてしまったからです。そして、たまたまその店のある土地に行く用事があったからです。

私が知ってる情報は、まずい、ということのみなので、店頭でまず驚きました。そのカレーが620円もしたからです。いや、別に高くないけど「だったら松屋で創業ビーフカレーを食べたい。」と強く思いました。

さらに見本をよく見てみると、カレーの横に「ポークカレー」と書いてあります。ビーフじゃないんだ。いや、私は牛肉が豚肉よりも上とか思ってないタイプの人間ではあるんですが、ほとんどのお店においてポークカレーよりビーフカレーのほうが値段が高いですよね。なので「だったらココイチでポークカレー1辛400グラムを食べたい。」と強く思いました。

しかし、近くに松屋やココイチがあるわけでもないし、私はすでにその店のテリトリーの中に入ってしまっていました。店員さんが「いらっしゃいませ。こちらの席へどうぞ。」と言っています。ちゃんとした店員さんであることにまた驚きました。こんなちゃんとした人がまずいカレーを私に運んでくるとは思えなかったからです。天使の顔をした悪魔とはこのことでしょうか。

「…ポークカレーをください。」ついに注文してしまいました。この期におよんでも、まだ私は「でも、カレーがまずいことなんかあるのか?」と考えていました。そもそもカレーをまずく作るなんていうことが可能なのでしょうか。市販のカレールーを入れるだけで、そこそこの味のカレーは誰でも作れるのに。あるとしたら、こだわりすぎてまずくなったパターンです。たとえばスパイスにこだわり過ぎてなんか変な味になってるとか。でも、さきほど見た見本の感じだと、本当にどこにでもあるようなカレーなのです。

やがてカレーが運ばれてきました。まだ普通です。なんなら、あの、ほら、カレーを入れる魔法のランプみたいなやつ(どこかで名前を聞いたことがあるんだけど、忘れた)にカレーが入っていて、ちょっと高級そうです。しかも、まあまあのサイズの肉がゴロゴロと入っていて、620円とは思えない見た目です。なんだ、さてはあいつ、軽いドッキリを俺にしかけてきたんだな。そりゃそうだよ、カレーがまずいわけないんだよ。と、思いながら、食べ始めました。

…うん、うん、なるほど、確かに美味しくはない。あれ?でも、なにこれ?俺、今、何を食べてるんだっけ?いやカレーなんだけど。なんとも微妙に思ってるカレーと違う気がする。というか美味しくない。豚肉も「なんだよこの肉、超固いよ」というほどではないんだけど、微妙に固くて、味が薄い。でも、食べられないことはない。でも、だんだん「たしかにこのカレーはまずい」という気持ちになってきたな。っていうか、本当にまずいわ。うん、まずいまずい。なんだこれ。不思議。こんなことあるんだ。

食べた瞬間に「まずっ」ってなるのを想像してたけど、そうではなくて、こういうことだったのか、この不思議な感覚を体験してほしくて「あの店に行ってカレーを食べてみて、まずいから。」と、あいつは私に言ったのか、なるほどねえ。と、納得はしたんですけど、まあ、でも、なんですかね、620円損した、という気持ちは消せませんでしたね。そういう味でした。

で、嘘だと思われそうだけど、家に帰ってきたら、母親がいつものそこそこの味のカレー(隠し味、とか、ちょっとひと工夫、とかないやつ)を作ってました。本当に。普段だったら「昼もカレーだったから、それは明日食べるわ。」ってなるんですけども、今日ばっかりは食べました。そこそこの味のカレー、って美味しいんだなあ、と思いました。お母さんありがとう!

posted by: 関村俊介 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | 雑記・日記









この記事のトラックバックURL
http://ahirunanchara.jugem.jp/trackback/3396
トラックバック